診療案内
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当院の診療について
初めての方へ
当院は完全予約制です。まずは、お電話またはインターネット予約にてお申込みください。
※予約の受付は受付終了の15:00までにお電話ください。予約の変更またはキャンセルをされる際は、なるべくお早めにお電話にてご連絡ください。ご連絡なく予約時間を15分以上過ぎますとキャンセル扱いとさせていただきますので予めご了承ください。
ご来院の際は、下記のものをお持ちください。
- 保険証
- 医療証など(お持ちの場合)
- お薬を服用中の方、または服用していた方はお薬手帳またはお薬の情報がわかるもの
- 他院にて採血などの検査をされた場合、検査結果等がわかるもの
- 転院等ご希望の場合は、紹介状(診療情報提供書)
他の病院・クリニックに通院されている方は、主治医とご相談の上、紹介状をお持ちになってご来院ください。
初診時は問診票のご記入および簡易検査を行いますので、ご予約の10~15分ほど前にご来院ください。
また、30分ほど診察(必要に応じて血液検査)を行いますので、お時間に余裕を持ってご来院ください。
患者様の状態や診察の進み具合によって、お待ちいただくことや診察の順番が前後する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
注意事項
- 患者様が下記のような症状の場合は、当院では適切な治療を行うことができないため、入院設備のある医療機関や専門外来のご受診をお願いいたします。
※過剰服薬や多剤処方のある方、外科治療が必要な自傷行為のある方、暴力や衝動性の高い方、性衝動のある方、薬物やアルコールなど依存症のある方、人格障害(パーソナリティー障害)のある方、動けないなど症状の重い方、繰り返し入退院されている方、当院では処方できないお薬(コンサータなどの第一種向精神薬)を服用されている方、労災関連の方 - 他院通院中または通院していた、あるいはお薬を服用中の場合は、必ずその旨お伝えください。お薬の飲み合わせによっては治療効果に影響が出ることや、過剰服薬を避けるためにも通院・服薬情報(特に心療内科・精神科)は正確にお伝えください。
- 当院では、原則15歳以上の方の診療を行っております。また、受診にあたり、18歳未満の方は保護者の同伴を、18・19歳の方はご家族(配偶者や親)の同意をお願いしております。
- 小さいお子様は、当院ではお預かりできませんのでご了承ください。
- お電話やメールでの診療内容や病状についてのお問い合わせは承っておりません。ご予約・ご来院の上、医師にご相談ください。
うつ病
うつ病の患者数は、近年増加の一途をたどっており、特殊な病気ではなく、誰もがなりうるごく身近な病気といえます。
うつ病は、脳の働きに何らかの問題(神経伝達物質の低下など)が起きた状態で、それによって気分の落ち込みや不安、意欲の低下といった状態が続き、体にも様々な症状が現れる場合があります。
うつ病は、気持ちの問題ではないため、やる気や根性といった気力で解決できるものではありません。そのため、下記のような症状が2週間以上続くようであれば、お早めに医師にご相談ください。(人により様々な症状が現れることがあります)
うつ病の主な症状
- 憂うつで気分が重苦しい。
- いつもなら楽しいはずのことが、楽しくない、気が進まない。
- 疲れているのに眠れない・一日中眠い・いつもよりかなり早く目が覚める。
- ささいなことが不安でどきどきする。
- 身の回りのことがおっくうでできない。
- 体がだるい・疲れやすい・疲れが取れない。
- 聞いたこと・読んだことの内容が頭に入ってこない。
- 物事を悪い方向に考えてしまう。
- 体の不調(動悸・耳鳴り・めまい・口の渇き・体重の増減など)がある。
うつ病の治療について
うつ病の治療は、今現れている症状を取り除き、病気になる前の本来の状態に戻っていくことを目指します。
主な治療法は、精神療法(医師による診療、カウンセラーによるカウンセリング)および薬物療法があります。
薬物療法では、副作用を抑えるため少量から服用を開始し、服用量を調整していきます。
薬の効果があらわれるまでおおよそ2週間ほどかかるため、副作用(頭痛・口の渇き・倦怠感・眠気など)が先にでる場合があります。
副作用がひどいときや長引くときは、医師にご相談ください。また、医師から休むことをすすめられたら、極力休養を取るようにしてください。休養は重要な治療の一環ですので、罪悪感や焦りは禁物です。ご自分を責めず、できる限りゆっくり休むことを心掛けましょう。
治療の継続について
うつ病の治療は、おおむね下記のような経過をたどります。(一般的な目安です。)
急性期(治療開始~3ヶ月)
治療初期は、お薬の効果がでるまで時間がかかるため、症状が不安定な時期です。
すぐには効果があらわれませんので、焦らず治療を続けていきましょう。
↓
継続期(4ヶ月~9ヶ月)
症状がある程度良くなってきてはいますが、まだ残遺症状がある場合もございますので、無理をしないようにしてください。
↓
維持期(10ヶ月~)
回復期といっていい時期ですが、無理をしたり自己判断で治療を中断すると症状が再発する場合があります。
治療経過や期間は人により様々ですが、治療を始めて数週間あるいは数ヶ月で症状が改善されてきても、自己判断で治療をやめると、症状が再発したり長引くおそれがありますので、焦らず治療を行っていきましょう。
自律神経失調症
自律神経(交感神経・副交感神経)は、循環・呼吸・消化・発汗・体温調節・内分泌調整・生殖調整・代謝など身体のあらゆる部分に関わっています。原因は様々ですが、ストレスや肉体的疲労などから自律神経のバランスが崩れると、心身に様々な不調を引き起こします。
これが自律神経失調症です。検査をしても症状を裏付ける身体的な問題が認められないことも特徴の一つです。
主な身体的症状
次のような身体的症状が持続的にみられます。
動悸・頭痛・めまい・微熱・胸部や喉の圧迫感・腹痛・嘔気・下痢・便秘・腹部膨満感・過呼吸など
自律神経失調症の治療について
原因疾患としてうつ病や適応障害などがある場合は、その治療を行っていきます。
原因疾患がはっきりしない場合は、生活の改善(適度な運動やストレスの解消)、症状に合わせた薬物療法を行います。
社交不安障害
社交不安障害とは、会議など人前で話をするといった、注目を浴びる状況に置かれた場合に、過剰に強く不安や緊張を感じてしまい、震え・動悸・発汗などが出現し行動できなくなる病気です。
強い不安や恐怖を感じるため、このような状況を避けるようになり、社会生活に支障が生じる場合があります。
社交不安障害の主な症状
- 人前で異常に緊張する。
- 手足や声が震える。
- 顔が赤くなる。
- 脈が速くなり、息苦しくなる。
- いつもよりたくさん汗をかく。
- 吐き気やめまいがする。
- 口が渇く。
- トイレが近くなる、または尿がでなくなるなど。
社交不安障害の治療について
社交不安障害は、主に脳内の神経伝達物質の不足や偏った考え方などによって起きると考えられているため、主に医師による診療、必要に応じてカウンセラーによるカウンセリングおよび薬物療法を行っていきます。
薬物療法では、副作用を抑えるため少量から服用を開始し、服用量を調整していきます。
薬の効果があらわれるまでおおよそ2週間ほどかかるため、副作用(頭痛・口の渇き・倦怠感・眠気など)が先にでる場合があります。副作用がひどいときや長引くときは、医師にご相談ください。症状が軽くなっても、途中で服用をやめると再発する場合がありますので、自己判断で断薬せず、医師に相談しながら治療を行っていきましょう。
睡眠障害
現在、日本では成人の約5人に1人が睡眠に関する何らかの症状があると言われます。不眠の症状は、下記のように4つのタイプにわけられ、症状により治療方法も異なります。
- 入眠障害:床についても寝つくまでに、30分から1時間以上かかる。
- 中途覚醒:一旦眠りについても、夜中に何度も目が覚める。
- 早朝覚醒:予定時刻より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなる。高齢の方に多くみられます。
- 熟眠障害:睡眠時間の割りに熟睡した感じが得られない。
不眠症の治療について
不眠症の治療は、その原因(生活習慣など)を改善すると同時に、必要に応じて、症状にあった投薬治療を行います。不眠の症状が改善され状態が落ち着いてきたらお薬を減らし、服薬をやめても状態が安定すれば治療は終了となります。
ただし、不眠症に別の疾患(うつ病など)が原因となっていることがあります。その際は、不眠の治療に合わせて、他の疾患の治療も行う必要があります。人により症状や原因が異なるため、自己判断で服用を中断すると症状が再発したり悪化することがありますので、医師の指示に従って治療を行ってください。
生活習慣の改善
良い睡眠のためには、下記のような生活習慣の見直しもしていきましょう。
- 就寝前はアルコールやカフェイン、タバコを控える。
- 熱めのお風呂は避ける。
- 就寝前にテレビやパソコン、スマホなどの明るい光を見ない。
- なるべく同じ時刻に起床し、朝の光を浴びるなど。
適応障害
適応障害とは、仕事や家庭などの環境変化にうまく適応できず、それらがストレスとなり、様々な心身の症状(不安・抑うつ・イライラなど)があらわれる疾患です。
特に周りの環境が新しくなったとき(就職・昇進・結婚・出産・離婚・引越し)に、環境になじめずストレスを感じ、心身のバランスを崩して通常の生活が送りにくくなります。
適応障害では、ストレスの原因がはっきりしているので、その原因を取り除ければ症状は次第に回復していきます。ただし、その状況から離れられないと症状が悪化することがあります。
適応障害の主な症状
- 抑うつ・不安・焦り・緊張
- 不眠・倦怠感・疲労感・食欲不振・頭痛・めまい・肩こり・動悸・おなかの不調
- 遅刻・早退・無断欠勤など
適応障害の治療について
適応障害の治療は、ストレスの原因を除去あるいは軽くすることが重要になります。ただ、実際すぐに環境を調整することは難しいことが多々あります。
そのため、環境調整と同時に精神療法(医師による診療、カウンセラーによるカウンセリング)および必要に応じて薬物療法を行っていきます。
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害とは、テンションが高く活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返す病気です。
この場合、家族や周りの人におかしいのでは?と思われたり、迷惑がかかるほど気分の波が激しいことがあります。躁状態とうつ状態の現れるサイクルは人それぞれで、躁状態が軽いため、双極性障害だとわかりにくい場合があります。
双極性障害のうつ状態は、うつ病と少し異なり、寝てばかりいる、寝ているのに眠くてたまらない、といった睡眠障害が現れる傾向があります。また、双極性障害は、うつ病だけの治療では不十分で、躁状態にも注意をする必要があります。
躁状態の主な症状
- 睡眠時間が短い、あるいは寝なくても元気に活動できる。
- 人の意見に耳を貸さず、自分の話をずっと続けている。
- 根拠のない自信に満ち溢れている。
- ギャンブルや買い物に莫大な金額をつぎ込む。
- やたらと社交的になるなど。
双極性障害の治療について
双極性障害の治療は、症状の現れ方に応じて、主に薬物療法を中心に行っていきます。治療を始めて数週間あるいは数ヶ月で症状が改善されてきても、自己判断で治療をやめると、症状が再発したり長引く恐れがありますので、焦らず治療を行っていきましょう。
パニック障害
パニック障害とは
パニック障害は、突然何のきっかけもなくパニック発作(動悸、息切れ、呼吸困難、めまい、吐き気など)が起こり、これらが何度も繰り返される病気です。
パニック障害の主な特徴は、発作が特別な原因もないのに起こることです。
そのため、「また、発作を起こしたらどうしよう」という恐怖感や不安感が常に付きまとい(予期不安)、さらに症状が進んでいくと、1人で外出できない、電車に乗れない、大勢の人が集まる場所が怖いなど(外出恐怖・広場恐怖)、日常生活に支障をきたすようになります。
パニック障害は、100人に1人がかかるといわれている病気です。
発作が始まって10分以内でピークに達する、発作が5~20分程でおさまった(長くても1時間程度)、発作を何回も繰り返す、内科などの検査では身体的な異常はみつからないといったことも特徴として挙げられます。
パニック発作でよくある症状
- 動悸がする
- 胸の痛み、胸のあたりの不快感がある
- 汗が出る
- 体が震える
- 息切れや息苦しさがある
- 喉に何か詰まったような窒息感がある
- 吐き気、おなかのあたりの不快感
- めまい、ふらつき、気が遠くなる感じがする
- 寒気または熱っぽく感じる
- 体の一部がジンジン、ビリビリとしびれる感じがする
- 今起こっていることが現実でないような感じや、自分が自分でないような感じがある
- コントロールを失うこと、または気がくるってしまうのではないかという恐怖がある
- このまま死んでしまうのではないかという恐れがある
パニック障害の治療について
主な治療法は、精神療法(医師による診療、カウンセラーによるカウンセリング)および薬物療法があります。パニック障害は、早めに治療を開始すれば長引かせずに改善できる病気ですので、発作が現れた際は、お早めに医師にご相談ください。
更年期障害
更年期障害とは、女性がある一定の年齢になると卵巣機能が低下しはじめ、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減っていきます。更年期がいつ訪れるかは個人がありますが、一般的には45歳ぐらいから55歳ぐらいまでの約10年間が更年期にあたると考えられます。そして、更年期になるとホルモンバランスの乱れから、さまざまな不定愁訴(不調)が現れやすくなります。
女性ホルモンには、自律神経のバランスを安定させる作用や骨を丈夫にしコレステロールを下げる作用など、女性の心と体の健康に不可欠な働きをします。
そのため、女性ホルモンが減少すると月経が止まるだけでなく、自律神経や人によってはメンタル面にも異常が生じ、心や体のさまざまなところに不調が出てきます。
更年期障害のよくある症状
1.自律神経症状
のぼせ、めまい、耳鳴り、発汗、寝汗、冷え、動悸、不眠
2.精神症状
イライラ、不安、抑うつ、意欲の低下、集中力低下、落ち込み
3.運動器症状
肩こり、腰痛、関節痛など
4.消火器症状
食欲低下、胃部不快感、腹痛、吐き気、便秘、下痢
5.その他
不正出血、月経量の異常、頻尿、口の渇き など
症状の出方は個人差(体質的、遺伝的な部分など)がありますが、そのほかに環境の変化(仕事や家庭のことなど)によるストレスの影響もあるでしょう。それらの影響から、人によっては精神症状、特に抑うつ感が強く出る方も少なくありません。
更年期障害(抑うつ症状)の治療について
簡易更年期指数(SMI)という自己チェック表を使用し、問診を行い、症状によっては血液中のホルモンの分泌量を測定する血液検査を実施します。
薬物療法として、加味逍遙散や抑肝散などの漢方処方や、精神症状が強く出ているとき、たとえば、抑うつ気分・悲哀感・意欲の低下などに対しては抗うつ薬、不安・焦燥も強い場合は抗不安薬なども併用します。また、必要に応じて、メルスモン(プラセンタ)治療やカウンセラーによるカウンセリングも行っていきます。※メルスモン治療は要件に該当すれば保険適用です(使用には特定生物由来製品の同意が必要です)。
更年期症状は一朝一夕で改善するものではありませんが、医療機関の受診や、周りからの理解、サポートを受けながら更年期と上手く付き合い乗り越えていきましょう。
なお、当院ではホルモン補充療法は行っておりません。ホルモン療法をご希望の方は婦人科などにご相談ください。
RECEPTION初診受付
最近、気分がすぐれない、やる気がでないなどありましたら、お気軽にご連絡ください。
電話受付時間
月曜~金曜 9:00~15:00
土曜 8:30~13:00 14:00~17:00
(土曜の13:00~14:00は休憩時間です)
TEL 045-947-2700